トコトンやさしい地盤工学の本 (今日からモノ知りシリーズ)

◆商品名：トコトンやさしい地盤工学の本 (今日からモノ知りシリーズ)地盤はさまざまな土によって構成されています。その土は粒子の大きさや粒径、液性限界など細かく分類されます。地形によって地盤は異なり、防災の面からも地形の成り立ちを知ることは重要です。 構造物の建築時には、工事中に構造物が変形しないよう、また建築後に地震や豪雨などの被害を受けないよう設計する必要があります。そのため、地盤の力学的な特性について、あらかじめ調査・診断を行いますが、対象となる構造物によって力学特性は異なります。地盤を知ることは非常に重要であり、そして困難なのが現状です。 本書では、地盤の基本から力学、地盤の調査、改良、災害の対策など、学問的視点から地盤を捉えます。 【目次・抜粋】 〇さまざまな土地盤を構成する土の種類 〇地形により地盤は違う山地、丘陵地、台地、低地の地盤の特徴 〇川の流れで大地は造られた河川沿いの低地の地盤の成り立ち 〇2万年間の海水面変動の影響低地の地盤の形成 〇上流と下流で地盤は違う河川沿いの種々の地盤と留意点 〇必要な地盤情報は構造物ごとに違う建設時に知っておくべきこと 〇粒子と水と空気から成る土土粒子、間隙水、間隙空気 〇土独特の定義を知ろう土の物理量の基本 〇土には砂礫から粘土まで混じっている土の工学的な分類方法 〇しっかり締固めると盛土は崩れない土の締固め特性 〇地盤内を知る方法多種多様な地盤調査 〇設計に最も用いられるN値の測り方ボーリング孔による詳細な調査・試験 〇開発進むサウンディング種々のサウンディング 〇土の試料はどのように採取するか乱れの少ない試料採取 〇地表からでも地下の状況を探れる地表からの探査 〇改良や補強すると土は強くなる地盤改良と補強の種類 〇軟弱粘土地盤の改良圧密沈下への対策 〇軟弱粘土地盤でより一層強度を増す方法すべりの防止、支持力を増強 〇砂地盤の改良液状化への対策 〇補強材を用いた土の補強すべりへの抵抗力と盛土の安定性 第5章地盤工学と建設 〇即時沈下、圧密沈下、支持力を検討浅い基礎 〇鉛直と水平方向の支持力を検討深い基礎 〇すべり安定性に影響するのり面勾配道路や宅地の盛土 〇漏水を防ぐ工夫フィルダムや堤防 〇土圧に加え地下水の流れに注意地中構造物 第6章地盤災害と対策 〇建物は沈下し、マンホールは浮き上がる液状化による構造物の被害 〇液状化し易い条件とは・発生のメカニズムと予測方法 〇地震の度に発生。予測は困難自然斜面の地震被害 〇日本で土砂災害が多い理由豪雨による土砂災害の種類 〇点検で災害を未然に防ぐ地盤の風化や老朽化への対策 【著者プロフィール】 安田 進 工学博士 技術士(総合技術監理部門、建設部門) 土木学会特別上級技術者(地盤・基礎) 専門分野:地盤工学、土木工学、地震工学 1948年広島市生まれ 1975年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 1975年基礎地盤コンサルタンツ(株)入社 1986年九州工業大学工学部助教授 1994年 東京電機大学理工学部教授 2006年地盤工学会副会長 2012年土木学会理事 2013年日本地震工学会会長 2016年 東京電機大学副学長 2018年 同大名誉教授 1987年土木学会論文賞 2011年地盤工学会研究業績賞 2011年 国土交通大臣賞産学官連携功労者表彰 2012年ガス保安功労者経済産業大臣表彰 2018年科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門) 2019年令和元年安全功労者内閣総理大臣表彰 『液状化の調査から対策工まで』鹿島出版会、1988年 『土質力学』(共著)オーム社、1997年 『建設技術者を目指す人のための防災工学』(共著)コロナ社、2019年